NHKのアジアクロスロードの木島道夫氏がハキミ氏をインタビュー






2009年7月30日:NHKのアジアクロスロードの木島道夫氏がハキミ氏をインタビューしました。ハキミ氏のインタビューはNHKとNHKワールドで7回放送される予定です。

木島:選挙に向けて治安が悪くなっていますが、どう考えていますか。

大使:私達はアフガニスタンでテロ集団と戦っており、テロ集団は国際的に大きなネットワークを持っています。過激派やテロリスト達は民主的システムを信頼していません。そのため、選挙のプロセスを阻止しようとしますが、国民の決心に反対することはできません。民主的な憲法を通して国民が支持することと支持しないことを決定することや5年ごとに大統領選挙を行うことは重要なことです。私は彼らが選挙をとめることはできないと思います。私達の警察軍と国軍は多国籍軍と協力して、国民が安心して投票できるよう選挙の準備を進めています。最終的には、公平で自由で透明性の高い選挙になるべきだと感じています。

木島;人々が殺されたり、候補者が傷つけられたりしない日はありません。アフガニスタンの状況は悪くなっていると思いますか。

大使:テロリズムとの戦いは容易ではありません。犠牲を払わなければ成りません。戦いや犠牲者もいますが、私達が過去7年間やってきたことを比較すれば、ポジティブな面も考えなければいけません。私は日に日に状況が改善してきていると感じています。国際的な友人と共に、私達はテロリズムとの戦いに、非常に包括的な戦略を実行してきました。この戦略の一つとして、テロリストたちがどこから財政的に支援され、武器を受け取ったり、研修を受けていようとも、 私達は戦います。また、我々政府は、和解プログラムについても誠実に伝えています。このプログラムを通して、テロ集団が私達の憲法を受け入れ、武器を置き、私達の側に加わり、平和に向けたプロセスに参加することを望んでいます。私達は国軍や警察を改善するために、仲間と努力しています。量だけでなく質にも力を入れています。この戦略では軍事力だけでなく社会的な面も考慮しています。私達がどの程度テロに対する戦いを行っているかについては定かではありませんが、国民の生活を改善しようとしていることは確かです。これらが国際的な仲間とともにおこなっていることです。テロとの戦いだけでなく社会を助け、私達の約束を実現することに自信を持っています。

木島:選挙が安全に行われることにどの程度確信を持っているのですか。

大使;国民の意志と決心について、私はかなり確信しています。私が言ったように、国民の意志に加え、国際的な仲間や警察と国軍と共に、自由な選挙ができるよう環境を整えてきました。

木島;反アメリカ感情はアフガニスタン人の間で増えていますが、どの程度懸念してますか。

大使;タリバン時代について、国民が持っている感情や、タリバンが5、6年の間に行ったことによって、国民はアメリカを含む多国籍軍を歓迎しています。戦いの間では、多国籍軍による市民への攻撃を増やすために、アフガン人のコミュニティに隠れるなどタリバンの戦略で否定的な犠牲もあります。また国際的な仲間には言ったことですが、戦い中には市民の犠牲に気をつけなければなりません。戦いの中で変化もあります。もしタリバンが私達の軍や国籍軍に、このような戦略を使うならば、私達は手を引きます。変わりに、私達は影響力を持つ部族の一員に声をかけ彼らをコミュニティから追い出させます。そのようにして、市民の犠牲を減らしたり、コミュニティにタリバンと戦う責任を与えます。タリバンがコミュニティに非難できない効果的な戦略だと感じています。

木島;過去5年間にもできたはずです。あなたはしなかったと言ったと思いますが。

大使;確かにそうです。タリバンが村に避難したとき、問題となっており、軍に用心しなければならないと伝えました。しばしば村全体を爆撃したため、そこから怒りが湧きました。かなり率直に言って、私達はとても緊迫していました。彼らにとっては問題はないですが、私達、政府は国民のためにつくすべきであり、国民が殺されたくなかったからです。私達は仲間に解決策を見つけるべきだといい続けました。今、私が説明した戦略は市民犠牲を避ける新しいアプローチなのです。

木島;貧困問題についてはどのように考えていますか

大使;アフガニスタンでは30年間以上、戦いや戦争が続いており、インフラや知識のほとんどを失いました。私達は天然資源などの資源をたくさん持っており、統計によるとアフガニスタンは資源が豊かな国です。しかし私達はこれらの資源を国民のために使う機会がありませんでした。いつの日かこれらの資源を活用できることを期待します。加えて、前にも言いましたが、私達が国民に何か目に見える物、彼らが未来に期待を持てるような物、つまり仕事や教育の機会を与えたり、安全を確保するなどして、今日行っていることが家族を養うことに繋がっているようにしなければ、効果的に成らないでしょう。こういった援助が将来、国民が恩恵を受ける結果をもたらすと期待しています。

木島:再建が今問題になっています。今までの変化や、今の課題があれば教えてください。

大使;安全が確保できていないことが問題です。過去7年間、テロリズムやテロ集団との戦いで困難がありましたが、進展していることもあります。過去30年間の戦争や戦いでほぼ全てを失いましたが、7年間で達成したことはとても大きく、全てを一度に達成したり、一夜にして全てが良くなることを期待してはいけません。私達は徐々に改善しています。先ず初めに私達は、民主的で近代的な憲法を作らなければなりません。その憲法に従って、大統領を選び、選挙後もまた、大統領を選び続けることを期待します。一方で私達は議員を選び、28%が女性です。現在、80以上の政治団体があり、登録している団体は国際社会や地域社会で積極的に活動しています。改革が行われ続ける限り、法システムは、ゆっくりながら着実に変わっています。政治の分野においても同じことが言えます。投資の観点から、国内や外国からに関わらず、5つ以上の民間の航空会社を保持し、国際基準を満たした銀行が9つ以上あり鉱山に外国からの巨大な投資が行われています。例えば、中国は35億ドル以上の投資を行っています。鉱山に関しては他のプロジェクトも行われています。新聞や週刊誌、そのほかの発行物も含め、500以上の印刷物があり、20以上のテレビ局と50以上のラジオ局があります。つまり、多くの進展があり、これらは一部の例に過ぎないということです。以前には道路は舗装されていませんでしたが、いまや3,500キロが7年で舗装されました。アフガニスタンの北部と南部をつないでいるリングロードといわれるプロジェクトを行っています。情報通信インフラの中心部や光ファイバーを設立し、アフガニスタン全土だけでなく、近隣地域もつながっています。だから、私達は多くのことを行ったと思いますが、まだまだやらなければいけない仕事があると感じています。

木島:達成された業績について話されましたが、まだ達成されていない重要なことはありますか

大使:行いたいことはたくさんありますが一度には達成できません。例えば、警察や軍おかずを増やしたいですが、限界があってできません。以前の数では期待通りに仕事が行えないため、海外の仲間との合意や支援により、数を増やすことを計画しています。植木に述べた若いプログラムも初めの段階では支援がありませんでしたが、今では海外の支援を受けることができ、とてもいい傾向だと感じています。反政府側もこのプロセスに参加しようとしています。私たちの最も優先事項は隣国から電機を買わなくて住むように自国の資源にもっと投資することです。私たちはプロジェクトの契約を結び、確実に時刻の資源を有効に活用し、何らかの電力を生み出したり、資源を精製できるようにしなければなりません。他の優先事項としてはアフガニスタンが農業の国であることから、農業に注力することです。水や土地の資源を持っており、農業によって家族を養ったり、アフガニスタンの国民を支えてきたのです。農業のいいところは、より投資すれば、より農家を支援できるところです。農家をより支援することが出来れば、麻薬や薬についての教育をより提供でき、代替物を提供でき、薬物を根絶することが出来るでしょう。こうして、私たち政府だけでなく、国民にとって問題である薬物の問題を取り去ることができるでしょう。私たちが達成しようとしていることには非常に長いリストの優先事項があるのです。例えば、今では国民の75%が基礎的な医療システムにアクセスできますが、医療システムの数を増やしたいだけでなく、質を改善したいのです。例えば、子どもに関していうと、600万人の子どもが学校に通っています。しかし、学校に通える子どもの数を増やしたいだけでなく、質を改善したいのです。より望ましい環境にするために、将来できることをこうしたことを私たちは常に考えています。

木島:アフガニスタンに軍を派遣している国は軍を自国へ戻す圧力に直面しています。どのように考えていますか。

大使:テロに対する戦いには国境はありません。テロに対する戦いに関する限り、アフガニスタンが前線であることは事実ですが、これらのテロ集団はどこでも計画を抱いています。アジアやヨーロッパ、アフリカでさえも証拠を見つけることが出来ます。ケニア、インドネシア、サウジアラビア、イエメン、スペインや英国でもテロ活動が行われています。効果的に戦うために、国際社会からの支援が必要なのです。そのため、私は私たちが一体となって、包括的なコミュニケーション戦略をとり、もし脅威に立ち向かわなければ、影響があると伝え、事実や賛否両論を検討しながら、公の意識を高めることは重要だと感じています。

木島:アフガニスタンに課題は多く存在すると思います。国際社会に向けて何かメッセージはありますか。

大使:まず始めに国際社会の今までの支援にとても感謝しています。ご存知の通り、40カ国以上の軍人がアフガニスタンの軍と隣り合って、テロの戦いに対して活動しています。70カ国以上が再建にかかわり、とりわけ日本は政府だけでなく、日本人が寛大に効果的に活動しています。アフガニスタンで行われた日本の貢献は、人々が実感できるものです。私は日本の貢献に対し、国民が感謝し、恩恵を受けいれていることにとても嬉しく感じます。テロや薬物に対する戦いや貧困の緩和、基準に乗っ取った法の整備、自由経済の実現などにしろ、それだけで単独で行うのは難しいのです。私たちは成功モデルを持つ他国の経験を必要としています。一方で、アフガニスタンには多くの資源があり、数年は国際的な支援に頼ることになりますが、治安が回復し、資源を有効活用できるようになれば、自立できるようになると感じています。

木島:国際社会はアフガニスタンをより支援すべきだと思いますか

大使:前にも述べたとおり、国際社会が行ったことにはとても感謝しており、さらなる期待をしています。しかし、いくらかの人々が気づいているように、援助は可能ならば、政府を経由して行われることが重要だと感じています。私たちが何に使い、そこからどんな恩恵を受けられるかを国民に対して説明できるようにするためです。一方で、政府の能力を強化しなければなりません。もし政府の能力を強化する機会が無ければ、どのように能力をあげることが出来るでしょうか。つまり、重要なことは、政府を通して援助を実施すれば、政府システムを強化するだけでなく、アフガン人や国際社会に対しても、説明責任を持ちうることになります。問題はありますが、このような機会を与えることによって、私たちは学習し、将来の問題を防ぐことが出来ると感じています。