English | 日本語

アフガニスタン/イラン:アフガニスタン難民帰還の延長

2007年2月28日ドバイ(IRIN)

数千人のアフガニスタン難民がイランから自主的に帰国する帰還プログラムは、火曜日に行なわれたイラン、アフガニスタン両国政府と国連難民機関との会議により1年間延長された。

新協定により2008年3月19日まで延長されたと、テヘランの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の当局者は、IRINに語った。イラン、アフガニスタンそしてUNHCRの3者間協定に基づいた現行の帰還手続きは、2007年3月20日に期限を迎える。

イランは、約91万5千人のアフガニスタン難民と5万4千人のイラク難民を受け入れており、パキスタンに次ぐ世界で2番目に大きな難民人口を抱えている。帰還運動は1年延長されたものの、大半のアフガニスタン難民は帰国に消極的である。

「多くのアフガニスタン人はここ(イラン)に根を下ろし、20年以上ここに住んでいる。」とUNHCRイラン事務所の報道官Dina FaramarziはIRINに語った。「彼らは将来について心配している。」と、そして「私が話したアフガニスタン人の多くは、できる限りイランに留まると言っている。」と語った。

UNHCRは、タリバン政権追放後の2002年に、アフガニスタンの自主的帰還プログラムを開始した。2002年4月以来、160万人以上のアフガニスタン人がイランから帰還したが、2006年にはそのペースが大きく落ち込み、約5千人程が帰還しただけだった。

タリバン政権は排除され、難民が国を脱出しなければならなかった環境は既に存在していないとして、イラン政府は長期にわたり、アフガニスタン人は帰還するべきであると主張している。

既に帰還した多くが、アフガニスタンの治安の悪さや厳しい生活状況について、イランに残っている家族に話していると、UNHCRの当局者は付け加えた。

「アフガニスタン難民のほとんどが、自分達が帰還しても治安は悪く、医療設備や住宅が無い事に不安を抱いている。彼らはアフガニスタンでの自分達の将来が見えない。」とFaramarziは語った。

イランに住むアフガニスタン人は自国に居るようなもの。

難民の殆んどがキャンプに居住しているパキスタンと異なり、イランのアフガニスタン難民の大多数は都市部に集中し、キャンプに残っているのは、ほんの5%ほどに過ぎない。彼らには住む場所と収入の機会とがある。そして子供達はイランの学校に通い、医療サービスも受けられる。

イラン国内に住むアフガニスタン人のほぼ半数はハザラ人であり、その次に多いのはタジク人で約30%を占めていると、UNHCRは推定している。この両者とも、アフガニスタン国内で使われているペルシャ語の方言であるダリ語を使い、そしてハザラ人は圧倒的にシーア派なのでシーア派国家であるイランでの生活がより容易なものであると、援助作業者達は語っている。テヘラン州には、イラン国内に住むアフガニスタン人が最も多い約30%が住んでいる。

Faramarziは、「我々はアフガニスタンおよびイラン政府双方が、アフガニスタン残留難民のための長期的な解決策を見出すことを望んでいる。」と語った。

2006年10月9日にジュネーブで行なわれた第11回三者委員会会議において「多数が帰国する段階は終わり、帰国の流れを維持するための革新的取組みが必要とされる。」との合意がなされた。

これに伴い、イラン内務省とUNHCRとの間で共同プロジェクトに関する合意が調印された。この合意は、イラン国内のアフガニスタン難民に職業訓練、教育援助、医療援助等を与えることを目的としている。

「このプロジェクトは、アフガニスタン難民が帰国したとき収入を得られるよう、また自営業を営むための技術を教えるものである。」とFaramaziは語った。

アフガニスタンに帰国し、再び職を求めてイランに労働移民として戻ってくる難民の話がいくつもある。

「イランから帰国してきた友人の多くが、家族を養うために再び職を求めてイランに戻って行った。アフガニスタンでの生活は苦しく、十分な仕事もないので、イランに行く以外に選択は無い。単純な話だ。」と20代の帰国アフガニスタン人であるモハマッドは、カブールでIRINに語った。

UNHCRによると、イランとアフガニスタン両国間には非常に多くの往来があるが、国境を越える人のほとんどが季節移民労働者である。