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アフガニスタン、世界で初めて新型ポリオワクチン使用

カブール発、2009年12月15日(http://www.unicef.org/infobycountry/media_52139.html):全国予防接種キャンペーンにおいて新型ポリオワクチンが12月15日に初めて使用された。この2価経口ポリオワクチン(bOPV)は、「ポリオ根絶に関する助言委員会」がポリオ根絶の決定的手段として推奨するものであるが、麻痺を引き起こすウィルスの残存血清型(1型と3型)の両方に対する、年少の子どもが必要とする最適な防御を同時に提供することができる。これにより、アフガニスタン国内の紛争に影響されている地方におけるワクチン接種のロジスティックスが大幅に簡略化される。12月15日から17日のこの準全国予防接種キャンペーンによって、アフガニスタン南部、南東部、そして東部地域の5歳未満の子供280万人に対し、2価経口ポリオワクチンが投与された。

アフガニスタンのほとんどはポリオに汚染されていない。2009年にポリオに罹った31人の子供のうち28人が13の地区(全国329地区のうち)からの子供であった。2009年、アフガニスタンのポリオ根絶のための努力は、予防接種チームの安全な環境を作り、運営することに焦点が絞られた。そのような準備と、監督ならびに人員の強化によって、南部地域の120万人近くの5歳未満の子供のうち、手が届かなかった子供の割合が2009年初めの20%超から、2009年7月から9月のキャンペーン期間中の5%にまで低下した。2価経口ポリオワクチンが入手できることにより、このような改善の効果が増大する。

世界で4カ国がポリオ伝染を根絶したことがない。アフガニスタン、インド、ナイジェリア、そしてパキスタンである。1型と3型のポリオがこの4カ国すべてにおいて、限られた地域で流行しているが、残りの3カ国も来月以降アフガニスタンに追随して2価経口ポリオワクチンの使用を始める。これはポリオ根絶に向けた国際的な取り組みにおける重要な新しい手段の採用を印すものである。ポリオ根絶の運動をリードしている官民パートナーシップである「世界ポリオ根絶イニシアチブ」によってポリオの発生は99%超減少した。(1988年の1日当たりの推定感染児童数1000人から、2009年1年間の1483人まで減少)これら4カ国以外では厳しい結果となっている。以前ポリオがなかった16カ国が、ウィルスの侵入の結果、現在ポリオの流行に苦しんでいる。そのうち4カ国ではポリオが1年以上流行している。

2価経口ポリオワクチンを入手できるようにすることは、根絶をもっと早く達成するための、2009年の新しいそして地域に特化した戦術の範囲の一部である。ワクチンが素早く製造されたのは、世界保健機構、ユニセフ、ワクチンメーカーそして行政当局の特別な協力の結果である。

アフガニスタン国内のワクチン接種キャンペーンは、カナダ政府が資金を提供した。同国は「世界ポリオ根絶イニシアチブ」への国民一人当たりの資金拠出が260米ドルと2番目に高い。カナダは2010年のG8議長国であるが、前回議長国であった2002年に初めてポリオをグループのアジェンダに取り入れた。G8はポリオ根絶にむけた単独最大の資金提供ブロックである。