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この冬の自然災害に備えて準備が進む

2007年12月5日カブール(IRIN)

アフガニスタン国内の政府とNGOからなる災害管理委員会は、この冬の自然災害対策のために250万ドルを割り当てた。

これに加え、国連食糧計画(WFP)が冬に入る前に被害を受けやすい18の州に2万2千トンの小麦をあらかじめ備蓄しておくことに合意したと、アフガニスタン国家災害管理庁(ANDMA)が発表した。

「割り当てられた資金は、避難、援助物資配給、道路の清掃、迅速な被害調査、国民の意識向上、支援機関の間での協力の向上などの様々な目的のために使用される。」とANDMAの長官Abdul Matin Edrakが12月5日にカブールで語った。

アフガニスタンの当局者は、今年は昨年よりも冬の災害に対する準備ができていると語っている。ANDMAの統計によれば、昨年は2006年12月から2007年5月までの間に、急な洪水や雪崩により約400名が死亡し、5千戸の家屋が破壊され、4万5千軒を超す家族が影響を受けた。

アフガニスタンは様々な自然災害を被りやすい。国内北部では地震が頻繁に発生し、しばしば破壊的な地滑りをもたらす。洪水や土石流はありふれたことで、とくに雪解けが始まる春にこのような自然災害が起こる。国連環境計画(UNEP)が発行するThe Environment Timesによれば、国土の約63%を占める山岳地帯では、厳しい冬の寒さと雪崩が繰り返し起こることが特徴である。

「我々は2007年12月から2008年3月まで、1万5千世帯に対応できる準備を整えている。」とEdrak長官は語った。準備された支援は、食料およびそれ以外の物資を含む。

資源の欠乏

しかし、冬の災害が1万5千世帯以上を襲った場合、アフガニスタンは人道危機に直面する可能性があることを当局者は認めている。

20年以上にわたる武力紛争と混乱により、国内の多くのコミュニティは回復力を失い、自然災害、人工災害に対して弱くなっていると専門家は語る。

「我が国は戦争に疲弊し、貧しい発展途上国であり、大規模な災害に対応し管理するための十分な資源が欠乏している。」と農村復興開発省の社会保護主任プログラム調整官Ghulam Haidreは語った。

政府は2006年12月から2007年5月までの洪水と雪崩で損壊した家屋一軒当たり200ドル、死亡者一人当たり600ドルの支給をまだ行っていないとANDMAは語った。

UNDACの提言は実行されず

2006年7月にアフガニスタンを訪れた国連災害調査調整(UNDAC)チームは、アフガニスタンの災害管理システムの為の十分な資源を欠き、緊急に「復興と近代化」を必要としていると判断した。

UNDACチームはアフガニスタンの弱体な災害管理能力を改善するための73件の提言を行った。そのうち29件は3か月のデッドライン付であった。

1年以上がたち、アフガニスタン当局はUNDACの提言実施に全般的な遅れがあることを認めている。

「一方では政府の諸政策の中で災害管理を優先事項にすることが難しかったのと、他方では強力な災害管理能力を作ることに対するドナーの関心を得ることが難しかった。」と匿名希望の政府高官がIRINに語った。

その結果、人道的危機に対処する国及び州の組織的な体制は弱体、無能なままであるとその高官は付け加えた。

調整は改善

必要なものの調査に時間がかかることと、いろいろな支援機関の間の調整が弱いということの、この2つの問題が2006年―2007年の洪水と雪崩への対応を妨げたとANDMA当局者は語った。

しかし、定期的に行われた会議と訓練により、この冬は少なくとも国連機関と政府機関間の関係は改善されるであろうとアフガニスタン当局者は語る。

「我々は国連との間で、災害後の緊急調査は48時間以内に完了するという合意に達した。」とANDMAのEdrak長官は語った。

州政府レベルでは、アフガニスタンの全34州において知事が緊急対策委員会を指揮し、避難と救済活動の報告、組成、調整にあたると、ANDMA長官は語った。